BLITZ DAMPER ZZ-R（92467） は、トヨタ GR86（ZN8） 向けの高性能車高調整キットです。
標準版（手動調整）と SpecDSC Plus（電子制御） の 2 バリエーションがあり、街乗りからサーキットまで優れたパフォーマンスを発揮します。本ガイドでは BLITZ 公式データとユーザーフィードバックを基に最適セッティングを紹介します。
背景と製品概要
BLITZ(ブリッツ) 車高調 レンチ付 86/BRZ ZN6/ZC6/ZD8/ZC8 新型BRZ GR86 フロント リア 4本セット 全長調整式 減衰力32段調整 DAMPER ZZ-R 92467
Amazonで詳しく見る- 全長調整式
スプリングとは独立してショック長を調整でき、底付きリスクを低減。 - 減衰力調整
- 標準版 : 32 段階の手動クリック調整
- SpecDSC Plus : 最大 96 段階の電子制御
- 軽量素材
アルミ製アッパーマウント／ロックシートで高剛性と軽量化を両立。 - 大径ピストン
φ44（一部車種を除く）で減衰の立ち遅れを抑え、しなやかな乗り心地。 - オーバーホール対応
カートリッジ先出し方式でメンテナンスが容易。
テスト車両・基準仕様
- 車両 : TOYOTA GR86 RZ（ZN8／2021年11月）
- タイヤ : 純正 MT（215/40 R18・18 inch 7.5J インセット 48）
- スプリングレート : フロント 6.0 kgf/mm (-23 mm)／リア 4.0 kgf/mm (-28 mm)
- 基準車高 : フロント 648 mm／リア 649 mm
標準版（DAMPER ZZ-R）のセッティング
標準版は 32 段クリック式で、1 クリック＝最も硬い → 32 クリック＝最も柔らかい。
推奨クリック数
| セッティング名 | フロント (クリック) | リア (クリック) | 用途 |
|---|---|---|---|
| 街乗りバランス | 10 | 20 | 市街地・高速道路 |
| サーキット向け | 8〜10 | 15〜18 | サーキット走行 |
街乗りバランス
フロント 10／リア 20 クリックで ハンドリング 8/10・快適性 6/10 と評価。
サーキット向け
硬め設定でコーナリング時のロールを抑え、安定したハンドリングを実現。
注意点
- アライメント必須 : 設定変更後はトゥ・キャンバー調整を実施。トゥ 1.92° ずれると挙動が不安定化。
- 路面・スタイルに合わせ微調整 : 状況に応じてクリック数を調整。
SpecDSC Plus のセッティング
車内コントローラーで即時調整でき、Fixed／Auto／MAP Control など多彩なモード（最大 96 段階）を搭載。
推奨セッティング 5 選
1. Fixed Mode（オールパーパス）
| チャンネル | 設定値 |
|---|---|
| CH1 | 20 |
| CH2 | 20 |
| CH3 | 16 |
| CH4 | 16 |
| CH5 | 12 |
- 用途 : 市街地／高速道路／ワインディング
- 特徴 : 汎用性が高く、軽いスポーツ走行まで対応。
2. Auto Mode（初期設定）
| チャンネル | 設定値 |
|---|---|
| CH1 | 2 |
| CH2 | 2 |
| CH3 | 5 |
| CH4 | 15 |
- 用途 : 市街地
- 特徴 : 柔らかめで路面凹凸を吸収。長時間ドライブに最適。
3. MAP Control Mode（街乗り向け）
| 設定範囲 | 推奨値 |
|---|---|
| 減衰力 | 16〜20（硬めは 14） |
- 用途 : 街乗りの安定性と快適性を両立
- 特徴 : 加減速・コーナリング時の姿勢を安定させ、スポーティなハンドリングを実現。
4. City Soft
| チャンネル | 設定値 |
|---|---|
| CH1 | 10 |
| CH2 | 10 |
- 用途 : 市街地のソフトライド
- 特徴 : 振動を抑え、乗員の疲労を軽減。
5. City Standard
| チャンネル | 設定値 |
|---|---|
| CH3 | 20 |
| CH4 | 20 |
| CH5 | 16 |
- 用途 : 日常的な市街地走行
- 特徴 : 柔らかすぎず硬すぎないバランス設定。
注意点
- 電子制御ユニット : 詳細設定データは BLITZ 公式サイトからダウンロード可能。
- Auto Mode : G センサーが車体の動きに応じて自動調整。乗員数や路面状況に合わせて最適化。
ユーザーフィードバック
- Reddit GR86
- 標準版 : フロント 10／リア 20 クリックが高評価（ハンドリング 8/10、快適性 6/10）。
- アライメントの重要性 を強調。トゥ 1.92° のズレで不安定化。
- みんカラ
- SpecDSC Plus : 車内から減衰力を調整できる点が好評。最大 20 種類の設定を登録可能。
重要な注意点（共通）
- アライメント : サスペンション交換後は必ず調整を実施。
- メンテナンス : DAMPER ZZ-R はオーバーホール対応で長期使用も安心。
- 車両仕様の相違 : タイヤ・車高・スプリングレートが異なる場合は再調整必須。
まとめ
- 標準版 : 手動 32 段クリック。街乗りならフロント 10／リア 20 クリックが好バランス。
- SpecDSC Plus : 電子制御 96 段。Fixed／Auto／MAP Control 等を使い分ければ、街乗りとサーキットを両立できる。
- 必ずアライメントを取り、路面や走行スタイルに合わせて微調整すること。
コメント