「JDM」という言葉を耳にしたことはありますか?近年世界中のクルマ好きを熱狂させているJDM。しかしその正確な意味や背景を知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では長年JDMカルチャーに身を置いてきた筆者が、基本から魅力、そして代表的な車種まで自身の経験を交えながら解説します。
JDMとは何か?
JDMとは「Japanese Domestic Market」の略で直訳すると「日本国内市場」です。もともとは日本国内で販売される純正部品や仕様を指す言葉でした。
しかし現在では1980年代から2000年代初頭に製造された日本のスポーツカーや、それらをベースにしたカスタム文化全体を指す言葉として世界中で使われています。
JDMの歴史と文化
JDMカルチャーのルーツは1970年代の日本のストリートレースにまで遡ります。その後漫画『頭文字D』や映画『ワイルド・スピード』シリーズの影響でその人気は世界的なものとなりました。
特にアメリカの「25年ルール」(製造から25年が経過した右ハンドル車も輸入・登録が可能になるルール)により、これまで入手困難だったJDMの名車が中古車市場に流通し始め人気がさらに加速しています。
JDMの代表的な車種
JDMカルチャーを語る上で欠かせない代表的な車種をいくつかご紹介します。
日産 スカイラインGT-R(R32/R33/R34)

「ゴジラ」の愛称で知られるスカイラインGT-RはJDMの象徴的な存在です。特に名機「RB26DETT」エンジンがもたらすパワフルな走りと先進的な4WDシステム「ATTESA E-TS」によるコーナリング性能は今なお多くのファンを魅了しています。
トヨタ スープラ(JZA80)

グラマラスなボディラインと頑丈でチューニング耐性の高い「2JZ-GTE」エンジンが特徴のスープラ。映画『ワイルド・スピード』で主人公が駆るオレンジ色のスープラはあまりにも有名です。
マツダ RX-7(FD3S)

世界でも珍しいロータリーエンジンを搭載したピュアスポーツカー。軽量コンパクトなエンジンがもたらすシャープなハンドリング性能が魅力です。その美しいデザインは今も色褪せることがありません。
ホンダ NSX(NA1/NA2)

「世界に通用する日本のスーパーカー」として開発されたNSX。オールアルミ製のモノコックボディやミッドシップレイアウトなど当時のホンダが持つ技術の粋を集めて作られました。
JDMの魅力とは?
JDMの魅力はその性能だけではありません。
- 多様なカスタム文化: JDMにはドリフト、タイムアタック、スタンスなど様々なカスタムのスタイルが存在します。自分だけの個性を表現できる奥深い世界が広がっています。
- コミュニティ: JDMを通じて年齢や国籍を超えた多くの人々と繋がることができます。イベントやミーティングに参加すればきっと新しい発見があるはずです。
まとめ
JDMは単なるクルマのカテゴリーではありません。それは日本の技術と情熱が生んだ世界に誇るべき文化です。
この記事を読んで少しでもJDMに興味を持っていただけたら幸いです。さああなたもJDMの世界に足を踏み入れてみませんか?

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